毎日新聞校閲センターのベテランによる連続講座「校閲記者の目」が2020年1月25日、2月22日、3月28日の土曜午後3時半から東京のNHK文化センター青山教室で開かれます。どんなところに誤りは隠れているのか、実際に「校閲」をしてみて実感できる講座です。
校閲記者は新聞記事の誤りを正したり、わかりやすく直したりする仕事をしています。次々入ってくる多様なニュースに、限られた時間で対応しなければなりません。どのようにチェックしているのか、どんな意識でゲラに向かっているのか。
その月の新鮮なニュースの載った新聞をもとにしたダミー紙面の「校閲」を体験していただき、「答え合わせ」をしながら、注意するポイントや実際の作業、見逃さないための校閲記者の技術など、プロはどんなふうに校閲するのかをそれぞれの記者が経験を踏まえ実践的にお話しします。ニュースにも詳しくなれます。
今回は「校閲記者の目~最近の記事から」と題し、より実際の校閲現場に近い「空気感」もお伝えできればと思います。ご参加をお待ちしています。
受講料は全3回で1万3398円(一般)、1万1352円(NHK文化センター会員)、他に教材費330円(いずれも税込み)。午後3時半から5時まで。1回の受講も可能です。
1982年、校閲記者として入社。情報編成総センター副部長(校閲)、用語委員会用語幹事、情報編成総センター校閲担当編集部長などを経て、今年3月から校閲センター東京グループキャリアスタッフ。NHK文化センター青山、名古屋教室などで校閲講座の講師も務める。サンデー毎日のコラム「校閲至極」にも執筆中。
(渡辺静晴の執筆記事)
2月22日 平山泉(ひらやま・いずみ)
滋賀県生まれ、京都・東京育ち。1992年毎日新聞社入社。2006~08年の大阪時代を含め一貫して校閲記者を務める。デスク(副部長)として実務や部内に目を配る傍ら、共著「校閲記者の目」では全面的に手を入れ、「国語辞典ナイト」にゲスト出演するなど幅広く活動する。
(平山泉の関連記事)
3月28日 岩佐義樹(いわさ・よしき)
1963年、広島県呉市生まれ、広島市育ち。87年毎日新聞社に校閲記者として入社、整理(編集者)1年を除き一貫して校閲職。用語幹事、校閲センター部長を歴任。現在、一校閲部員として働きつつ「サンデー毎日」の連載コラム「校閲至極」などに寄稿。 著書に「毎日新聞・校閲グループのミスがなくなるすごい文章術」(ポプラ社)、「春は曙光、夏は短夜 季節のうつろう言葉たち」(ワニブックス)。
(岩佐義樹の著書紹介)