読めますか? テーマは〈夏の味覚〉です。
目次
鱧
はも
(正解率 94%)ウナギに似た魚。京都の代表的な夏の味覚。小津安二郎の映画「秋刀魚の味」(1962年)で、料亭で出された料理が何か分からなかった元国語教師が、ハモと聞かされ「さかなへんに豊か」と得意げに言う。漢字だけは知っていても食べたことがなかったことがうかがえ、後で教え子に、あざけり交じりに陰口を言われる。東野英治郎の哀愁漂う演技が忘れられないワンシーンだ。
(2010年08月02日)
選択肢と割合
うなぎ | 2% |
はも | 94% |
あなご | 4% |
章魚
たこ
(正解率 31%)蛸とも書くが、本来、蛸の字はアシダカグモを指し、日本で意味が変わった。章魚は中国の表記。たこ焼きは台湾では「章魚小丸子」などと書かれているそうだ。サッカー・ワールドカップで占いを的中させたドイツのタコ「パウル」君が話題になったことは記憶に新しい。関西では特に夏に好まれる。
(2010年08月03日)
選択肢と割合
さより | 42% |
しゃこ | 27% |
たこ | 31% |
沖膾
おきなます
(正解率 62%)膾とは、元は肉や魚を細かく切ったもので、後に大根などを酢であえた料理を指すようになった。沖膾はとれたばかりの魚を船上でたたいて膾にして食べることで、夏の季語。ことわざ「あつものに懲りて膾を吹く」は、吸い物の熱さに懲りて冷たい膾に息を吹き冷ますさまから、失敗に懲りて無用な用心をすることを表す。
(2010年08月04日)
選択肢と割合
おきあみ | 33% |
おきあらい | 5% |
おきなます | 62% |
葛桜
くずざくら
(正解率 83%)練った葛粉であんをくるみ、蒸して桜の葉で包んだ菓子。中のあんが透けて見え涼しげなことから夏の季語になっている。葛の字は改定常用漢字表に「カツ」「くず」の音訓で採用された。
(2010年08月05日)
選択肢と割合
くずざくら | 83% |
かつお | 10% |
かつざくら | 7% |
喉越し
のどごし
(正解率 99%)飲食物が喉を通る時の感じ。ビールやめん類などで使われる。キリンホールディングスのホームページによると、「のどごし」に当たる言葉は英語やドイツ語に見当たらないそうだ。喉の字は「コウ」「のど」の音訓で改定常用漢字に。「咽」や「咽喉」でも「のど」と読ませることもあるが、改定常用漢字表では「喉」のみ「のど」の訓読みが当てられた。
(2010年08月06日)
選択肢と割合
のどごし | 99% |
なごし | 1% |
こうごし | 0% |