「弊」は「自分の物に冠して、謙遜の意を表す語」(広辞苑)ですが、「幣紙」と誤記してしまっては形無し。いつも紙幣のことばかり考えているのですぐに気づくことができたものの、「幣」と「弊」は「ヘイ」という読みが同じで形も似ており間違えやすく要注意です。
「幣」の訓読みや意味についてはこちらで解説しています。
読めますか? テーマは〈紙〉です。漉く答えすく(正解率 94%)水に溶けた原料を枠の中に流し入れてならし、紙を作ること。「和紙 日本の手漉和紙技術」がユネスコの無形文化遺産に登録されることが確実になった。故赤瀬川原平さんは「和紙は...
また、紛らわしい漢字については、これまでもいろいろ取り上げてきました。
字形が似ている「磨」と「麿」の間違いは、時々見かけます。古くから人名などに使われた「麿」は、「麻」と「呂」を合わせ日本でつくられた字。ほとんどの辞典では「まろ」という読みしか見つかりませんが、子の名付けでは「ま」と読ませることもあ...
米軍普天間飛行場の話題でよく目にする沖縄県の宜野湾市(ぎのわんし)という市名。「宜」と「宣」がとてもよく似ており、間違えると見つけるのが難しくなります。1文字ずつ入力せずに、「ぎのわんし」で変換すれば、間違いは減ると思います。 h...
「担々麺」はてんびん棒で担いで売り歩いた麺の意(大辞泉)だそうで、「担々」が本来のようです。
「たんたん」で変換すると地形などが平らなさまの「坦々」が出てくるせいか、「坦」が当てられているのをよく見かけます。「旦々」もあ...
「掘」と「堀」の間違いはよく見かけるのですが、疲れ目にはきついです。「ほり」で変換すると「掘り」と「堀」の両方が候補に出てくると思いますが、「掘」は手へんだけに「ほる」こと、「堀」は土地をほって水を通したところで、別の字です。 h...
「始末書だ、始末書!始末書を書け!」。その日、普段通り支局に上がった私を待っていたのは支局長の怒声だった。「(何かやってしまったか、しかし身に覚えがないぞ)……」。私があっけに取られていると、デスクがその日の朝刊を手に近寄ってきた...