「葬儀は生前の遺志により行わない」。「遺志」は「死んだ人の、生きていた時の意志」(三省堂国語辞典)。「遺(のこ)した志」ですから、「生前の」は必要ありません。
意味がダブる表現は「重言」などと呼ばれ、字数に制限がある新聞ではよく気にしている部分ですが、判断が分かれるものもあります。
重言を見つけるのは、誤字脱字やデータの間違いを見つけるのとはまた違った面白さがあります。これは重言のような気がするが考えすぎだろうかとか、許容範囲だろうかなどと考えながら校閲しています。票読み予想日銀の金融政策決定会合で多数決の「...
スポーツ選手の「まだ僕は未熟」というコメント。「重言だと感じるが構わない」が半数を占めました。強調・明確化といった、あえて重ねる理由が考えられる時は許容される場合がありそうですが、過剰な表現を避ける意識は大切でしょう。...