「利用しずらい」は「利用しづらい」に直します。「つらい(辛い)」が濁音の形で動詞についたものなので「づ」というわけです。「~することが困難だ」という意味では「~にくい」も使いますが、「~づらい」と違いはあるでしょうか。
明鏡 国語辞典が詳しく説明しています。
明鏡国語辞典には「にくい(難い)」の項目にこのような説明が書いてあります。
「~づらい」の方は非意図的な動作や客観的な困難さには使いにくいというのです。
この原稿の場合はどうでしょう。グーグル側の障害のせいなので「~にくい」の方がよかったかもしれません。
ただ、「~にくい」が使われやすいとされる場合にも「~づらい」が用いられることは増えており、違いが薄れてきている面はありそうです。
言葉の変化を敏感に取り入れる三省堂国語辞典では7版(13年)で、「-づらい」の項目に「②『にくい(造語)』の新しい言い方」が入り、「手にはいりづらい」など、非意図的な動作の用例も挙げています。