「きょうの直し」に多い、同音異義語の変換ミスの例です。「次期」は「次の期間」の意味で、今回の文章では文意から「その時」を表す「時期」が良いと分かります。
広辞苑では、「じき」と読む漢字は1文字で表す「食」や「直」などを含めて17種類あります。中でも選択に迷いやすいのは「時」に関する「時期」「時機」「時季」の三つです。
「時期」は先述のように「とき、季節」の場合に用いて「時期尚早」や「桜の花が咲く時期」などと使います。「時機」は「頃合い、しおどき」というニュアンスで「時機到来」や「時機を失する」といった用例があります。「時季」は特に季節を強調したい場合に使われます。
「じき」=①「直」②「食」③「次期」④「自記」⑤「自欺」⑥「自棄」⑦「児嬉」⑧「事記」⑨「侍姫」⑩「時季」⑪「時期」⑫「時機」⑬「瓷器」⑭「辞気」⑮「磁気」⑯「磁器」⑰「敷」(例=四畳半敷きの部屋)
「侍姫」は「おそば女中」、「瓷器」は「堅牢(けんろう)な陶器、または磁器」、「辞気」は「言いぶり」という意味です(いずれも広辞苑)。