賭博の座を開くことはふつう「開帳」ですが、法律になると「賭博開張図利」と偏が「巾」から「弓」に変わります。
「有斐閣法律用語辞典」には「開張」の項があり「主宰者として、その支配下において賭博をさせる場所を開設すること」と説明しています。広辞苑は「開帳」の項で「法律では『開張』」と説明しています。罪名は「賭博場開張図利」「賭博場開張等図利」などともいいますが、毎日新聞では「賭博開張図利」を原則としています。
ただ、他紙やニュースサイトを見ると、一般的な理解度を優先して「開帳」を用いているケースもあるようです。毎日新聞も、法律用語は全てそのままというわけではありません。メディア間でほぼ統一されているルールとしては、「被疑者」は「容疑者」と言い換える(「被害者」と紛らわしいため)、刑事事件の「被告人」は民事と同じ「被告」とする、などがあります。