香道(香木の香りを楽しむ芸道)の五つの味わい(香りを味にたとえたもの)に関する記述で、その一つに「酢」とありました。「甘」「辛」など他とは少し毛色が異なっている気がして、参照していたお香を扱う店のHPをもう一度注意深く見ると、残りの一つの味はどうやら「酸」のようでした。
「酢」は「酸」に直りました。
香道の味わいには「甘」「苦」「辛」「酸」に加え、塩辛いという意味の「鹹(かん)」があります。この漢字は、意味を表す部分(意符)と音を表す部分(音符)を組み合わせて作られた形声文字です。「新漢語林」によると、音符の「咸」は大声を出しつくすの意味。強い塩辛さを表しています。