「からい」も「つらい」も一般に漢字は「辛い」なので、どう読むか迷う時があるかもしれません。新聞などでは原則「つらい」は平仮名にして書き分けます。国が定めた「漢字使用の目安」である常用漢字表では、「辛い」の訓読みは「からい」しかないためです。
同様に、常用漢字表では「退く」は「しりぞく」と読んでも「ひく」とは読まず、「留める」は「とめる」と読んでも「とどめる」とは読まないなど、漢字と平仮名で書き分けるものは、いろいろあります。
以下の記事で紹介した「埋める」が「うめる」か「うずめる」か、「薪」が「たきぎ」か「まき」か(いずれも前者が常用漢字表にある訓読み)の読み方が気になるのは、書き分ける必要があるからでもあります。
「辞職」は「役職についていうのは誤り。『辞任』が適切」。また「『薪』は『たきぎ』とも『まき』とも読める場合が多い」が「自然に手に入る(加工されていない)『薪』は『たきぎ』と読むことが多い」など、#明鏡 3版には校閲としても参考にな...