「食料」は食べ物全体、「食糧」は主に穀物などの主食を表すのに使われます。どちらを使ってもいい場合も多いのですが、「国連食糧農業機関」や、2020年ノーベル平和賞の「世界食糧計画」、毎年10月16日の「世界食料デー」などは訳語が決まっています。
大辞林4版は、「食糧」について「食べ物。特に、主食とする米や麦。糧食」とし「『食料』は食べ物のことを一般的にいうが、それにたいして『食糧』は特に主食とする米や麦のことをいう」と違いを説明しています。
「世界食糧計画」のノーベル平和賞に関する記事では、組織名などを除き、より意味が広い「食料」を主に使いました。
使い分け
しょくりょう
食料〔食べ物全体〕
食料自給率、食料品(店)、生鮮食料
食糧〔穀物を中心とした主食物〕
食糧安保、(旧)食糧管理制度、戦後の食糧難
注:「食料・糧援助」「食料・糧危機」「食料・糧事情」「食料・糧需要(供給)」「食料・糧不足」「食料・糧問題」「食料・糧輸出(入)」などは両方使われる