「あく/あける」に使う漢字では、「空」がからになることを指し、空き缶、空き巣などの用例があります。「明」は明るくなる、中身が分かるようになる、片が付くことを意味し、明け方、打ち明ける、らちが明くなど。「開」はひらくことで、穴が開く、幕開けなどに使います。

間隔を「あける」は迷うところですが、すきまをつくる場合は「空ける」を使います。

「漢字の使い分けときあかし辞典」(円満字二郎著、研究社)によると、「空ける」は「中身をなくす」という意味で用いられ、転じて「すきまを作る」という意味にもなり、全体として「ある場所に“何もない”ことに注目する」といいます。

一方「開ける」は「出入りできるようになる場合」などに使うと同書では説明しています。
使い分け
あく・あける
空〔からになる〕
空き缶、空き巣、空き地、空き家、家を空ける、がら空き、間隔・時間が空く、席が空く、体が空く、中身を空ける、間が空く
明〔明るくなる、中身が分かるようになる、片が付く〕
明け方、明け離れる、明け渡す、打ち明ける、年が明ける、目が明く〈目が見えるようになる〉、夜が明ける、らちが明く、連休明け
開〔ひらく〕
開け方が分からない、開けっ広げ、穴が開く、背の開いた服、通路を開ける、蓋(ふた)を開ける、幕開き、幕開け、店を開ける、目・口を開ける
注:引き離す意味の「水をあける」は仮名書き
(毎日新聞用語集)


