歌舞伎の公演についての原稿に出てきた「刀剣乱舞 東鏡雪魔縁」は「~東鑑雪魔縁」の誤り。一般にも「吾妻鏡/東鑑」と書き分けるようです。昔「だいこんみずまし」の語呂合わせで覚えた「四鏡」を思い出しました。
日本文学史における四鏡は「大鏡」「今鏡」「水鏡」「増鏡」の四つの歴史物語を指します。それぞれの頭文字を取った「だいこんみずまし」という語呂合わせで覚えた人も少なくないでしょう。「吾妻鏡/東鑑」は四鏡とは別にある鎌倉時代の歴史書です。
毎日新聞用語集でも、「鏡」と「鑑」の使い分けがあります。「鑑(かがみ)」は常用漢字表にない読みのため「かがみ」と平仮名にします。
使い分け
かがみ
鏡〔姿・形を映す道具〕
手鏡、水鏡
かがみ←(鑑)〔手本、模範〕
サラリーマンのかがみ、武士のかがみ