「ささぐ」は「ささげる」の文語形ですが、下に名詞が続くなら連体形の「ささぐる」にする必要があります。見出しは字数を少なくしたいところですが、ここは普通に「ささげる」とするのが妥当です。慣れない文語を使うと、文法的な誤りが起きやすくなります。
「ささぐ」は文語の下二段活用の動詞で、「ささぐ」で文章が終わるなら終止形なので問題ありませんが、名詞につながる場合の連体形は「ささぐる」。一方「ささげる」は口語の下一段活用で、終止形も連体形も同じ「ささげる」です。
文語と口語の関連では「憂う」「憂える」の使い方がよく問題になりますが、「ささぐ」「ささげる」も似ているところがあります。
規範とは異なる「憂う声」を選んだ人が7割と圧倒的でしたが、オフィシャルな文章では避けた方が無難です。口語の「憂う」を示す辞書は少数で、現代国語例解辞典(5版)には上一段活用動詞とあり驚きました。
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雰囲気を出すなどのために、あえて文語を使う場面もあるでしょうが、適切な使い方になるよう注意が必要です。