英単語「sustainable」をカタカナではどう書くか伺いました。
目次
「サステナブル」が約半分に
「持続可能な」という意味の英単語「sustainable」。カタカナではどう書きますか? |
サステナブル 49.2% |
サスティナブル 19.9% |
サステイナブル 30.8% |
「サステナブル」が半分近くを占めて最多になりました。続いて「サステイナブル」が3割、「サスティナブル」が2割。英語の発音に沿うなら「サステイナブル」も有力ですが、日本語としては「サステナブル」がなじむと考えられているかもしれません。
2021年の時点ではほぼ三分
今回は4年前の質問の再質問でした。2021年に質問した際の結果は以下の通りです。
・サステナブル 36.8%
・サスティナブル 28.2%
・サステイナブル 35%
上記のように、サスティナブルがやや少ないものの、全体が三分されるような結果でした。それに比べると今回は、サステナブルが優位に立っていると言えそうです。
言葉の詳細についての説明は当時の解説をご参照ください。言葉そのものに大きな変化があったわけではありませんので。
毎日新聞も「サステナブル」を採用
毎日新聞ではこの言葉をどう表記するか定めていませんでしたが、先ごろまとまった2025年版の毎日新聞用語集では「サステナブル」を採用しました。担当者に話を聞くと「『サステナブル』に落ち着きそうだと見ていたが、特に三省堂国語辞典が8版で、見出し語を7版の『サステイナブル』から『サステナブル』に変更したことで確信した」と言います。
共同通信の記者ハンドブックも2022年の14版で「サステナブル」を取っており、この表記が優位という雰囲気はありました。お役所はどうかなと環境省のウェブサイト内を検索してみると、サステナブル5520件▽サスティナブル1010件▽サステイナブル1100件――とサステナブルがはっきり優位です。
表記を決めるとしたら「テ」が有力
もちろん、「サスティナブル」「サステイナブル」を排除すべきだという話ではありません。いずれも実際に、あちこちで使われているものです。
ただし、自分で書く場合や、あるいは組織で用語を扱う場合に表記を統一しておく必要があるならば、「サステナブル」が有力である、という見方をして差し支えないと考えます。ご参考になれば幸いです。
(2025年04月21日)
2021年5月にアンケートした言葉について改めて伺います。当時の回答はほぼ三分され、最多の「サステナブル」が36.8%、「イ」の大きい「サステイナブル」が35%、「イ」の小さい「サスティナブル」が28.2%という結果でした。いずれを使うか、皆さんの回答が決め手になるというほどの差はつきませんでした。
しかし、その後に出た共同通信の記者ハンドブック14版はカタカナ語の用例として「サステナブル」を記載しています。発行年が2022年以降の辞書4点を見ると、見出し語は「サステナブル」2点、「サステイナブル」1点、「サステ(イ)ナブル」1点。いずれも別表記として「サステナブル」ないし「サステイナブル」を載せていますが、印象としては「サステナブル」やや優勢です。
実は毎日新聞用語集も2025年版で、外来語の用例として「サステナブル」を収載しました。世の中の大勢もこちらに傾いてくれるようなら安心できるのですが……ということで今回改めて質問しました。皆さんはどれを選んだでしょうか。
(2025年04月07日)