「サンデー毎日」連載のコラム「校閲至極」が毎日新聞出版から本になりました。年配から若手まで、バラエティーに富んだ毎日新聞校閲センター21人の筆者が、誤字を追及、言葉を追求・追究する74編をどうぞご覧ください。税込み1760円です。
「サンデー毎日」連載のコラム「校閲至極」が毎日新聞出版から本になりました。サンデーの連載は5年間、244回を数えますが、厳選した74編が書籍となり、もうすぐ発売されます。
年配から若手まで、バラエティーに富んだ毎日新聞校閲センター21人の筆者が、時に誤字を追及、時に言葉を追求・追究する姿をどうぞご覧ください。定価は税込み1760円です。
帯に作家、逢坂剛さんの力強いお言葉を頂戴しました。本文中にもありますが、お話をさせていただいた縁からです。
以下に目次を掲げます。校閲に関心がない方でも日本語に興味のある方ならきっと何らかの発見があり面白く感じていただけると思います。どうか、ご一読をよろしくお願いいたします。
目次
第1章 校閲って何?
「校閲ガール」河野悦子よ、なぜスルー
閲の字は一つ一つ調べること
守備範囲は無限 多様な面で苦闘
美しい言葉見て 自然に声が出る
サワラは白身? 魚と校閲の筋肉
郷土史家と校閲 意外な共通点
――その原稿、「異議あり!」
馬琴の「校閲」誤脱多かりし
第2章 同音の語があふれている
「~をはじめ」は始? 初? 仮名?
「耳障りのいい」誤用は許さず
「早々」の間違い、見破ったはずが
汚れはスッキリ 追及にドッキリ
「般若心教」は教義にあらず
高校野球の記事、三つの「アウト」
『晩春』原節子の「おじさま」とは
新選組と新撰組 どちらを選ぶ?
第3章 カタカナ語の落とし穴
オホークツ海に「空目」注意報
ゲージとケージ カタカナの混濁
チータ、チーター 小さくない違い
ハロウィーンかハロウィンか
広辞苑に載った「エロい」に興奮
なぜにサヨサラ 心してマヨナラ
「コンビ二」に立ち止まれ
その「メッカ」はそぐわないかも
日本人も「来日」する
第4章 「いかにもありそう」が命取り
思い込みで「津田沼市」
「綱渡り」続く芸術の秋
相次ぐ間違いに負けたらあかん
ロシア「本土」とクリミア半島
間違いあるある コロナ関連記事
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品川駅は品川区にない……なぜ?
明治のかわゆい「にょわうさま」
第5章 問題は言い回しにあり!?
逢坂剛さんの言葉への姿勢に圧倒される
「花向け」の言葉 新年度は不適切
来れる、生きれる 「ら抜き」直す?
生きているから「悲喜こもごも」
勝利か愛着か?「凱旋」の使い方
ジェンダー議論 わきまえないで
コロナ「差別」に言葉であらがう
万博で広がれ! 障害の真の意味
第6章 辞書の中の奥深い世界
広辞苑で料理も上手になるかな
「敷居が高い」 本来の意味は
季下に冠を?正さなければ
ろくろを「ひく」挿絵を見て納得
小よく大を制す 辞書の鉄道用語
ポチとポチるとヤッターマン
「ばえ」の流行 気軽にシェア
岩波国語辞典にみる「雨模様」の模様
辞書に謎の言葉「十七載」とは?
第7章 ところ変われば……
えっ通じない? 新潟方言の数々
飲み方と言う? 意外な方言分布
姉ちゃん 俺は歌っとうで
国が違えば昼食も朝食に
折口、柳田……清音の地域性
そうだったのか 福神漬けの読み
虎○門、霞○関、丸○内の○は?
第8章 名前は唯一無二のもの
名前の間違いはメジャーな方へ
三笘選手の笘 苫とどう違う
まさかの「坂」か 取り直しセーフ
1カ所「壇ふみ」 誤植はつらいよ
すばらしい「昴」 90年から人名に
おのおの方「傅次郎」か
あなたのお名前どんな漢字?
実はいろいろ「かじ」の文字
ちょう? まち?「町」の間違い
誤植ですが美しい文言に
第9章 確認は文字だけ? いえ無限です
たかが記号? されど記号
舞妓さん? 芸妓さん?
男はつらいよ 確認奮闘編
検算し常識と照らし合わす
数え年で7年? 善光寺の不思議
「6月31日」などありえないのに
誰もが見やすい色を使う社会に
あとがき