2025年に開かれる万博の呼び方について伺いました。
目次
6割は「大阪万博」を支持
2025年に日本で開かれる万博。公式の略称は「大阪・関西万博」ですが、どう呼ぶのがなじみますか? |
「大阪万博」 59.7% |
大阪を含む関西で開かれるという意味で「大阪・関西万博」 20.6% |
関西は大阪も含むので、「関西万博」 14.6% |
大阪府大阪市のように大きな地名を先に書くのが普通なので「関西・大阪万博」 5.2% |
2025年に開かれる国際博覧会。公式の略称は「大阪・関西万博」ですが、なじむ呼び方としては「大阪万博」が6割近くの支持を集めました。ぱっと言いやすい呼称としては「大阪万博」がよいようです。
大阪以外での関心は?
「大阪・関西万博」というのは略称としては長くて使いづらいというのが今回の質問のきっかけです。そもそも万博の誘致に熱心だったのは大阪府・市なので、社会的にも「大阪万博」として認知されているのではないでしょうか。新聞の見出しに取る場合も「大阪万博」と書かれることが多いのですが、それで問題なさそうだと言えます。
略称に「関西」を付けた理由については、回答から見られる解説でも触れましたが、改めて書くと「大阪にとどまらず関西の魅力を世界に訴える」「1970年大阪万博との区別を付けやすくする」ためだとのこと。正直なところ、あまりピンとくる理由ではありません。
2018年11月23日の万博開催決定の日から今年7月19日までの関西エリア(京阪神=京都・大阪・兵庫の3府県と措定)の地域面掲載記事をデータベースで検索してみると、「万博」の語を含む記事の件数は、京都=45件▽大阪=555件▽兵庫=98件――と、やはり大阪が突出して多くなっています。関西圏ぐるみで盛り上がっているとは、まだ言いにくいのかもしれません。
大阪のチームびいき?の万博キャラ
7月14日から始まった都市対抗野球には、万博のマスコットキャラクター「ミャクミャク」が姿を見せました。もっとも登場したのは、パナソニック(大阪府門真市)が出場した試合の開始前と、日本生命(大阪市)の応援席です。他の関西のチーム(三菱重工West=神戸市・高砂市)の試合には姿を見せず、このように取り立てて見る限りでは「やはり万博キャラも大阪のものなんだな」という印象を抱かせます(ミキハウス=大阪府八尾市=の試合にも現れませんでしたが、これは天童よしみさんがゲストで登場することが決まっていたためでしょうか)。
盛り上がるのはまだこれから
今回の質問は回答数が少なかったことも印象的でした。新聞にとっては、呼称をどうするかは見出しのつけ方などに関わるので大事なことではあるのですが、一般的にはそうした関心が薄いというのが理由の一つでしょう。さらに万博自体への関心の薄さも無視できないように思います。外国パビリオンの建設が全く進んでいないと先日報じられましたが、そうした施設ができてくれば改めて関心も高まってくるかもしれません。
(2023年07月20日)
2025年の万博開幕まで、あと2年を切りました。経済産業省が決めた略称が「大阪・関西万博」なので、毎日新聞でも同万博を取り上げる記事では、少なくとも初出の表記は「大阪・関西万博」としています。▲ただし、実際に開催される場所は大阪・夢洲(大阪市此花区)。それならば「大阪万博」で十分ではないか、と出題者は思うのですが、名称が決まった当時のニュースを見ると「1970年万博との区別をつけやすくする」「大阪だけでなく関西の魅力を発信する」といった理由から「関西」をつけるのだとされています。▲正直なこところピンとこない説明です。大阪以外の地域からもお金を集めるには「関西」が必要とかいう話なら、まだ理解できる気もしますが……ともあれ、この万博、皆さんはどう呼ぶのがなじむと感じるでしょうか。ちなみに正式名称は「2025年日本国際博覧会」だそうです。
(2023年07月03日)