細い紙を「より合わせる」。紙を指で寄せるようにするので「寄る」でもよさそうに見えますが漢字だと「縒る」や「撚る」。別れた恋人同士の関係をもとに戻すという意味でよく使われる「よりを戻す」の「より」も、この「縒(撚)り」。難しい字なので新聞では平仮名です。
岩波国語辞典は「縒る・撚る」を「(糸・ひもなどを)ねじって互いに巻きつくようにする。また、細長いものをねじる」と説明しています。「撚り」の項目では「よりを戻す」と「腕によりをかける」(立派な腕前を一層よく発揮しようと精を出す)の慣用表現を用例として示しています。