ひつぎは「基」で数えます。毎日新聞で助数詞に「基」を使うのは他に墓や塔、原子炉、鳥居など。飯田朝子著「数え方の辞典」(小学館)には「『基』は、建物の四角い土台・基盤・根元を表す。据え置くもの、人間ひとりの手では動かしがたいものなどを数える語」とあります。
「基」で数えるものに共通するのは、大きくてなんだかどっしりとしたもの、と言えるでしょうか。
毎日新聞の記事データベースで調べてみると、他に「基」で数えられているものにはエンジンや風車なども見つかりました。
どれも据え置いたり固定されたりする、比較的大きな器具や施設と言えそうです。
もちろんこれらのものを、同書で「細長くもなく、平面的でもない三次元的な物体を数える」とされている「個」で数えることが誤りとまではいえないでしょう。
しかし、「個」よりも「基」の方が、大きくて重いもの、簡単に動かすことができないものというニュアンスが感じられるのも確かです。