メーデーで「働く者の処遇改善などを訴えた」。「者」も「人」の意味ですが「卑下・軽視する場合や、改まった場合に用いられる」(大辞泉)。特別な語感があるので、一般的にいう時には「人」の方が自然でしょう。
「者」について、多くの辞書が同様に説明していましたが、新明解国語辞典の語釈は独特です。
冒頭に挙げた部分は、後段の主催者側あいさつの中に「働く者の幸せと産業、企業の発展を目指していこう」というくだりがあったため、それに引っ張られたとも思えましたが、記事の地の文としてはやはりやや違和感があります。