「日本書記」ではなく「日本書紀」。よくある間違いです。「にほんしょき」と一度に入力すれば、正しく変換されると思うのですが。日本の古い歴史書である古事記と日本書紀は合わせて「記紀」と呼ばれます。記と紀は一般的に人名などでも混同されやすいので要注意です。
「漢字ときあかし辞典」(円満字二郎、研究社)によると、「記」は“文字で書きとどめる”ことが基本的な意味ですが、糸偏の「紀」は、本来は“糸をきちんと巻き取る”ことを表し、転じて“筋道が立つように整理する”ことを表します。細長い糸のイメージを時間に当てはめて用いられることが多く、「日本書紀」のような使い方では、“時間を追ってきちんと書き記す”ことを表しているそうです。