読めますか? テーマは〈記号のような漢字〉です。
目次
凸起
とっき
(正解率 97%)今は普通「突起」と書くが、昔の小説ではけっこう使われていた。昭和初期の小栗虫太郎「夢殿殺人事件」などに用例が見られる。凸は常用漢字。なお6月6日(2011年)は二十四節気の「芒種(ぼうしゅ)」。芒はこの場合イネ科植物の突起を指し「のぎ」と訓読みされる。
(2011年06月06日)
選択肢と割合
おでき | 2% |
けっき | 1% |
とっき | 97% |
丶
ちゅ
(正解率 20%)これ単独では特に意味をなさないが「丸」「主」「丹」などを構成する部首である。「南総里見八犬伝」の登場人物で、金碗(かなまり)大輔が出家した名「丶大法師」は「犬」を分解した文字で「ちゅだいほうし」と読む。
(2011年06月07日)
選択肢と割合
しゅ | 16% |
ちゅ | 20% |
ちょん | 64% |
卍
まんじ
(正解率 99%)音読みでマン、バンとも。地図で寺を表す符号だが、れっきとした漢字でもある。もとインドの吉祥の象徴で、中国の則天武后の時代に「万」と同じ音と定められたそうだ。谷崎潤一郎の小説の題やプロレスの技「卍固め」として知られる。
(2011年06月08日)
選択肢と割合
じ | 0% |
じゅう | 0% |
まんじ | 99% |
个
か
(正解率 29%)「コ」とも読む。「個」の中国での簡体字。日本でも「三个所」など数を数えるときに用いられた。ただし今の日本では「箇」の略字とされる「ヶ」の方が多く使われる。つまり「六ヶ所村」などのヶは片仮名ではなく漢字である。なお新聞ではおおむね「六ケ所村」と大きい字で統一している。
(2011年06月09日)
選択肢と割合
か | 29% |
け | 38% |
や | 33% |
仝
どう
(正解率 50%)「同」の俗字。古文書ではこれで「以下同文」を示すサインとして用いられた。なお「々」は漢字ではないので読みはないが、「同の字点」という名称がある。前の字を繰り返すとき使う、日本独自の符号だ。「同の字点」の名称は「仝」が変化したからといわれるが、信じ難い。々は中国でも前の漢字を繰り返すときに用いられた「=」の筆記が崩れたものではないか。
(2011年06月10日)
選択肢と割合
え | 16% |
こう | 34% |
どう | 50% |