「早い」は主として時間関係で、「気が早い」「耳が早い」や食べ物の鮮度に関連した「足が早い」などの用例があります。「速い」は主に速度関係で「呼吸が速い」「スピードが速まる」など。「足が速い」と言えば文字通り、陸上選手などの走る速度が速いことを指します。
「テンポがはやい」は毎日新聞用語集では「速い」としており、記事では原則的に統一しています。「早い」と「速い」の違いは、英語で”early”と”fast”や”quick”の違いと説明されることもありますが、実際には使い方に迷うケースもあります。過去の記事では「最速の猛暑」という表現は問題ないか、などについて取り上げています。
時期が早いことについて「最速」を使ってもよいか、という問いに「問題ない」と答えた人は1割程度。7割近くは「最速」は使うべきでないと回答しました。しかし、代わりに使える言葉は見当たらず、新聞の見出しなどでは悩ましいところです。
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