読めますか? テーマは〈雨〉です。
目次
雨滴
うてき
(正解率 66%)雨つぶのこと。「あましだり」ともいう。「あめしずく」とも読める気がするが、広辞苑などの国語辞典ではその字は「雨雫」となっている。「雨雫」は雨のしたたりのほか、「女がさめざめと泣くさまのたとえ」という。
(2013年06月24日)
選択肢と回答割合
あましずく | 26% |
うたく | 8% |
うてき | 66% |
夜来の雨
やらいのあめ
(正解率 89%)前夜からの雨。「夜来」に「数夜このかた」という意味を載せる辞書もあるが、「夜来の雨」というと「昨夜からの雨」の意味と思ってよさそうだ。
(2013年06月25日)
選択肢と回答割合
やらいのあめ | 89% |
よぎのあめ | 7% |
よらいのあめ | 4% |
地雨
じあめ
(正解率 32%)同じ強さでしとしと降り続く雨のこと。梅雨時の雨のことをいう場合が多いようだが、今年は空梅雨だったり梅雨前線と台風が重なったりして、なかなか「同じ強さの雨」とはいかない。
(2013年06月26日)
選択肢と回答割合
じあめ | 32% |
じう | 46% |
ちさめ | 22% |
雨催い
あめもよい
(正解率 65%)「あまもよい」ともいう。雨が降りそうな様子のこと。「雨模様」の元の形とされる。「雨模様」を雨降りの意味とする解釈が広がっているが、本来はまだ降っていないこと。「模様」で言葉を飾ると、本当の姿が見えにくくなる。
(2013年06月27日)
選択肢と回答割合
あめもよい | 65% |
あめもよおい | 15% |
うっとうしい | 20% |
干天の慈雨
かんてんのじう
(正解率 80%)「干天」は「旱天」とも書く。日照りの後の恵みの雨のこと。困ったときに救いに恵まれることなどの比喩としても使う。
(2013年06月28日)
選択肢と回答割合
かんてんのじう | 80% |
ひあまのじう | 1% |
ひてんのじう | 19% |
◇結果とテーマの解説
(2013年07月07日)
雨のテーマは昨年の「雨の歌」を含めると3回目ですが、まだまだネタは尽きません。まことに日本語は雨の言葉が豊かです。「雨の名前」(高橋順子・文、佐藤秀明・写真、小学館)という、雨の言葉のみを集めた本があるくらいです。今回も参考にさせていただきましたが、それにも入っていない言葉はあります。
−−「雨模様」の元々の形である「あまもよい」「あめもよい」の「もよい」とは「催す」の意です。「眠気を催す」と言った場合,まだ眠ってはいない状態を示しますから,「雨もよい」も「雨を催す=これから降りそうな」という意味だということになります。「もよい」が「模様」に変化して「雨模様」と言われるようになったことで,「催す」の意味が見えにくくなり,雨が降っていない状況を想像するのが難しくなってしまったのでしょう。