「馬から落馬」などの典型的な例に限らず、重複表現はどんな文にも紛れ込む可能性があります。この「対日本ハムを相手に」は「対」と「相手に」が重複しているので「日本ハムを相手に」か「対日本ハムで」とするとよいでしょう。
毎日新聞用語集には「誤りやすい表現」として多くの重複表現が取り上げられています。
一番最初→最初
ハイテク技術→ハイテク
布陣を敷く→陣を敷く、布陣する
成功裏のうちに→成功裏に
各国ごとに→国ごとに、各国で
……などなど。実際にこれらが原稿に出てきて直すこともあるのですが、記載があるもの以外で「これも意味が重複しているな」と気づき、直すことも少なくありません。一字一句の意味を丁寧に確認することが大切です。
重言を見つけるのは、誤字脱字やデータの間違いを見つけるのとはまた違った面白さがあります。これは重言のような気がするが考えすぎだろうかとか、許容範囲だろうかなどと考えながら校閲しています。票読み予想日銀の金融政策決定会合で多数決の「...