民俗は「民間に伝わる習俗」のこと。芸能や慣習など無形の民俗文化財のうち、特に重要とされたものが国の「重要無形民俗文化財」に指定されます。民族は「歴史的・地域的なつながりを持つ人々の集団」。変換ミスの多い組み合わせです。
都道府県で最も重要無形民俗文化財の多い秋田県からは「男鹿のナマハゲ」などが登録されています。
地域の文化、風習や歴史資料を紹介する民俗博物館は全国に数多くあり、国立歴史民俗博物館(歴博、千葉県佐倉市)などが知られています。一方、大阪府吹田市には「国立民族学博物館」(みんぱく)があり、公式サイトでは「文化人類学・民族学に関する調査・研究をおこない、その成果に基づいて世界の諸民族の社会と文化に関する情報を人々に提供し、諸民族についての認識と理解を深めること」が目的と紹介されています。