「春」とはいつを指すのか、という質問でした。
伝統的な季節の区切りも半分近く
「春」と呼ぶのにふさわしいと感じる時期は? |
立春~立夏 27.7% |
旧暦1~3月 19.5% |
新暦3~5月 44.2% |
春分~夏至 8.6% |
選択肢に挙げたものはどれもそれなりに「春」と呼ぶ根拠のある期間なのですが、一般の皆さんの感覚に合う「春」はどれなのかを伺ってみました。
結果は、気象庁が春と呼んでいる「新暦3~5月」が4割以上でトップでした。一方、「立春~立夏」が3割弱で、「旧暦1~3月」も2割弱。合計すると、伝統的な暦の区切り方がなじむと感じる人が、新暦ベースの区切りを選んだ人を上回りました。
考えてみれば、年賀状に「迎春」「新春」などと書くのも、1月からを春とする旧暦の区切り方に沿うものです。中国などでは今も「春節」として旧正月の方が新暦の1月1日より盛んに祝われます。一方、俳句では立春で季が変わり春ということに。3月からが春だという人にしても、なんとなく場面によって使い分けるということはあるかもしれません。
ただし、時候の話題に限らず、「昨春の選挙で……」のように季節を一定の時期を指す語として使うことも多いものです。新聞の場合は、期間が年によって動くことのない新暦ベースの区切り方を使うというのも、合理性があると考えます。
(2018年02月25日)
太陽の位置を基に定める二十四節気では立春からが春。月の動きに基づく陰暦では1月から3月(新暦では今年は2月16日~5月14日)が春、天文学では春分から夏至までを春としているとのことです。気象庁では3~5月を春と呼んでおり、毎日新聞も基本的には気象庁の区分に従っています。11月中に「この冬一番の寒さ」といったくだりが出た場合には、「今季一番の寒さ」に直すなどしています。
(2018年02月05日)