「まだまだ未知」。未知はそれ自体が「まだ知られていないこと」(明鏡3版)という意味で、まだ未知とすると重言です。まだまだは「『まだ』を重ねて強めた語」(同)なので、三重に「まだ」になってしまいますね。「まだまだ分からない」などとするといいでしょう。
似た重言に、「まだ未解決」(→未解決、まだ解決されていない)、「まだ未定」(→未定、まだ決まっていない)などがあります。「まだ未〇」は特に会話では使われやすく、必ずしも不適切とはいえない場合もありますが、やはり地の文などでは注意したほうがよいと考えます。
スポーツ選手の「まだ僕は未熟」というコメント。「重言だと感じるが構わない」が半数を占めました。強調・明確化といった、あえて重ねる理由が考えられる時は許容される場合がありそうですが、過剰な表現を避ける意識は大切でしょう。...