翻訳をする際のもととなるのは「定本」ではなく「底本」です。「定本」は「定本源氏物語」のように古典などについて「原本に近い形として認めた本」という意味のことばです。音が同じで紛らわしいため「底本」は「そこほん」とも言います。
たとえば古典作品のいろいろな写本を「底本」として比較し、校訂した結果作られたものが「定本」というわけです。
使い分け
定本〔原本に近い形として認めた本、決定版〕定本源氏物語、定本を作る
底本〔翻訳や校訂などのもとにする本。「そこほん」とも〕初版を底本とする、底本を決める