「はえる」は「栄える」とも「映える」とも書きますが、紅葉の色が映える、和服が映える人など「周囲との調和や対照によって、そのものがあざやかに引き立って見える」(明鏡3版)ときは「映」を使います。栄えある勝利、見栄えがするなど、繁栄や栄光の意味では「栄」です。
2017年の新語・流行語大賞の年間大賞に選ばれたのは「インスタ映え」でした。
「今年の新語2018」の大賞に選ばれた「映(ば)える」。驚いたのは発表当日、三省堂現代新国語辞典の小野正弘編集主幹が「新聞での用例では」と毎日新聞の見出しを紹介したことです。見出しをつけた整理記者に意図を聞き、背景を探りました。
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記事の書き手と読み手の間の立場である校閲記者。今は目の前の原稿を無事送り出すことで手いっぱいですが、書き手が伝えたいことは何か、読み手はどう受け取るかなど、いろいろな人の立場に立って言葉と向き合えるようになっていきたいです。 #校...
使い分け
はえる
映〔主として光線関係や美的な調和を表すときに〕
朝日に映えて、代わり映えがしない、映え渡る空、紅葉の色が映える、夕映え、和服が映える人
栄〔繁栄や栄光を表すときに〕
栄えある勝利、見事な出来栄え、見栄えがする、優勝に栄える