駅のホームは「プラットホーム」ですが、最近よく見る「製品やサービスの基盤」なら「プラットフォーム」。同じ単語(platform)なのに表記を使い分けるのは、「日本語になった外来語」と「まだ外国語感のあるもの」の違いと言えるでしょうか。
「platform」は「土台」「平らな形」の意(大辞林4版)。ビジネス分野などで「プラットフォーム」が盛んに使われるようになってきたのを受け、毎日新聞では2013年から「プラットホーム」に加えて「プラットフォーム」の表記も使い始めました。
辞書では、「プラットフォーム」も併記しながら主見出しとして「プラットホーム」を採用しているものが多いのですが、2020年に出た新明解国語辞典8版などでは、特に「駅のホーム」以外の意味で「プラットフォーム」の表記が使われることを示しています。
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