「切り崩す」は「もとの形を失わせる」「敵の備えをくずす」(広辞苑)こと。貯金なら「ためたものを、次第にとってなくす」(同)意味の「取り崩す」が適切です。
貯金を切り崩す、という言い方は、よく目にすることがあります。三省堂国語辞典7版の「切り崩す」の項目は「あやまって」との注記付きで「とりくずす」の意味でもつかわれることを示しています。
三省堂国語辞典7版
2020.12.19「部長から寸志を賜る」「アニメ好きの血がうずく」「人類は科学の恩恵にあやかってきた」などの言い方は誤り――#明鏡 国語辞典は言葉の正誤に詳しく、校閲者が座右に置きたい辞書の一つです。10年ぶりに改訂された第3版の狙いと特色を編集者...