「あずかる」には、手元におく意味の他動詞「預かる」と、関与する意味の自動詞「与る」(新聞ではひらがな)の二つの使い方があります。「あずかり知らぬ」は「関知する」という意味の「与り知る」の否定形。「預かり知らぬ」という表記は辞書でも見つかりません。
「あずかる」の使い分けは迷うこともありますが、「預かる」は「~を」を伴うことがほとんどで、「~に」につながる場合は「あずかる」(与る)と助詞で見分けられる場合が多くあります。
使い分け
あずかる
預〔保管・管理・保留する〕
金品を預かる、子供を預かる、勝負を預かる、台所・留守を預かる
あずかる←(与)〔関与する、受ける〕
あずかって力がある、あずかり知らぬ、お招きにあずかる、恩恵・分け前にあずかる、国政にあずかる、相談にあずかる