読めますか? テーマは〈地名限定?の常用漢字〉です。
目次
阜偏
こざとへん
(正解率 25%)阜は岐阜県の阜として常用漢字入りした。こざとへんの元になった字。「おか」の意味があり、陸、隆、隅、隔など土地や位置に関係する意味を持つ字が多い。
(2010年12月13日)
選択肢と割合
ふへん | 66% |
しへん | 9% |
こざとへん | 25% |
京畿
けいき
(正解率 71%)畿は主に近畿、畿内のために常用漢字になった。畿は元々「都の近くにある土地」という意味。京畿は畿内とほぼ同じ意味。畿内とは大和、山城、河内、和泉(いずみ)、摂津の国を指す。韓国の地名にも「京畿」がある。北朝鮮と接する京畿道(キョンギド)で、北朝鮮の砲撃があった延坪島(ヨンピョンド)にも近い。
(2010年12月14日)
選択肢と割合
きょうき | 19% |
けいき | 71% |
きょうぎ | 10% |
韓信の股くぐり
かんしんのまたくぐり
(正解率 68%)韓信は昔の中国の武将で、項羽や劉邦につかえた。青年時代、ならず者の侮辱に耐え股の下をくぐったことから、大望のために一時の恥を忍ぶことを表す「韓信の股くぐり」という言葉ができた。韓は「韓国」の使用例が多いため常用漢字に。部首は韋(なめしがわ)。なお股も「コ」「また」の音訓で常用漢字に入った。
(2010年12月15日)
選択肢と割合
かんしんのまた | 68% |
かんじんのまた | 24% |
はんしんのまた | 8% |
茨垣を裸身でくぐる
いばらがきをはだかみでくぐる
(正解率 35%)茨は茨城県の茨として常用漢字入りした。茨はとげのある低木の総称。「茨垣を裸身でくぐる」とは極めて苦痛なこと。分かりやすいたとえだが、現代ではまず使われない。と思ったらブログでこの表現を使って政治を語っている人がいた。
(2010年12月16日)
選択肢と割合
いばらがきをはだかみで | 35% |
ばらきをらしんで | 29% |
しがきをらしんで | 36% |
栃麺棒
とちめんぼう
(正解率 85%)栃は栃木県の栃として常用漢字に入った。日本製の漢字で、中国では「橡」が使われる。トチノキの実から作った麺が栃麺、それを作るために使う棒が栃麺棒。栃麺は粘り気が少ないため手早く作らなければならず、せわしく棒を動かすことから、慌てることや慌て者を「栃麺棒」というようになったという説がある。またそこから「とちる」という言葉ができたともいわれる。なお、麺も今回追加された常用漢字。
(2010年12月17日)
選択肢と割合
とめんぼう | 12% |
とちめんぼう | 85% |
ときめんぼう | 3% |