「煙」などは「たちこめる」のですが、「暗雲」は「たれこめる」が慣用。「立ち込める」はあたり一面を覆うことなので通じそうですが、雲なら上空から垂れてくるということでしょう。
「垂れこめる」は辞書で示されているのもほとんどが「雲など」。古くは、すだれやとばりをたれて部屋にこもるという意味で使われました。
直したい表現
「暗雲が立ち込める」
→○「暗雲が垂れこめる」
「立ち込める」は煙、霧、霞(かすみ)、もやなどがあたり一面を覆うこと。大辞泉は「甘い香りが立ち込める」という用例も示しています。