「初めてプロ野球選手を輩出した」という書き方。「輩出」は使い方が揺れやすい言葉の一つです。単に人材を出すことではなく「すぐれた人物が続々と世に出ること」(大辞林)で、1人の場合にはふさわしくありません。「初めてプロ野球選手を出した」としました。 2019.06.18「多くの大臣を輩出」 気になる?「多くの大臣を輩出」は半数が「気にならない」と回答。「多く輩出」は古くから用例が見られ、他動詞化も容認する辞書が多数で、どちらも大きな違和感はないようです。「すぐれた人材」が「続々と」という意味に注意するのが第一でしょう。... カテゴリー:きょうの直し 毎日新聞 校閲センター 誰にでも読みやすく正確に伝わることを目指す「新聞の日本語」や、校閲の技術、文字や言葉の話題をお届けします。
「初めてプロ野球選手を輩出した」という書き方。「輩出」は使い方が揺れやすい言葉の一つです。単に人材を出すことではなく「すぐれた人物が続々と世に出ること」(大辞林)で、1人の場合にはふさわしくありません。「初めてプロ野球選手を出した」としました。 2019.06.18「多くの大臣を輩出」 気になる?「多くの大臣を輩出」は半数が「気にならない」と回答。「多く輩出」は古くから用例が見られ、他動詞化も容認する辞書が多数で、どちらも大きな違和感はないようです。「すぐれた人材」が「続々と」という意味に注意するのが第一でしょう。...