「とうとい」は意味によって使い分けています。尊敬、尊重する意味では「尊い」ですが、貴重という意味合いが強いときは「貴い」。明鏡国語辞典2版は「『尊い』は主観的な気持ちとして、『貴い』は客観的な性質としていう意味合いがある」と説明しています。
使い分け
たっとい・たっとぶ・とうとい・とうとぶ
尊〔尊敬、尊重〕
神仏を尊ぶ、先生を尊ぶ、祖先を尊ぶ、尊い生き方、尊い教え、尊い犠牲、平和の尊さ
貴〔貴重〕
時間を貴ぶ、真実を貴ぶ、貴い資料、貴い体験、名誉を貴ぶ、和をもって貴しとなす
(注)「人命を尊・貴ぶ」「尊・貴い人命」などは内容によって書き分ける