「エイキを養う」は「鋭気」か「英気」か。ほとんどの辞書が「英気を養う」を用例で示しています。「英気」には「活動する気力。元気」(広辞苑7版)の意味があり、「鋭気」は「するどい気性、気勢」(同)。多く挙げられる用例は「鋭気をくじく」です。
新明解国語辞典7版は、「英気を養う」で「能力が十分発揮出来るように、事に備えて休養を取る」と説明しています。
大辞林4版はエイキの使い分けについて「『英気』はその人にあるすぐれた気性、物事に立ち向かおうとする気力のことであるが、それに対して『鋭気』は目標に対するするどい気性、強い意気込みをいう」と解説しています。
英才、英断、英雄という語に見て取れるように、英には「すぐれている」という意味があります。
使い分け
えいき
英気〔すぐれた才気、気性、元気〕
英気はつらつ、英気を養う、天性の英気
鋭気〔鋭く強い気性〕
鋭気をくじく