読めますか? テーマは〈微小な数〉です。
目次
忽
こつ
(正解率 59%)忽然(こつぜん)の忽であり、「忽(ゆるが)せ」(おろそかにする意)の忽でもあるが、数の単位としては10万分の1と伝えられる。分、厘、毛、糸の順に小さくなりその次が忽。福島第1原発事故で報道に登場する「0.00001ミリシーベルト」などの放射線量は、実感がなくて頭がぼうっとする。忽には「心がうつろなさま」との意もある。なお、「なこそ」は「勿来」と書く福島県いわき市の地名。
(2011年04月11日)
選択肢と割合
こつ | 59% |
ぶつ | 5% |
なこそ | 37% |
塵埃
じんあい
(正解率 75%)ちりや、ほこりのこと。文部科学省は福島原発事故後、大気中の塵埃に含まれる放射性物質の濃度を調べた。数の単位としては、塵は10億分の1という。埃は100億分の1。分、厘、毛(元は毫)、糸、忽、微、繊、沙(しゃ)、塵、埃の順に小さくなると、江戸時代の数学書「塵劫記」に書かれている。
(2011年04月12日)
選択肢と割合
じんあい | 75% |
ちりまみれ | 6% |
ふんじん | 19% |
曖昧模糊
あいまいもこ
(正解率 97%)曖昧も模糊も、はっきりしないさまを表す。曖、昧はともに「暗い」という意味があり、常用漢字に採用された。数の単位としては、模糊は10兆分の1という。ちなみに1000億分の1は渺(びょう=果てしなく遠く離れかすんでいること)、1兆分の1は漠、100兆分の1は逡巡(しゅんじゅん)。
(2011年04月13日)
選択肢と割合
あいまいもこ | 97% |
あいみもこ | 2% |
おうまいもこ | 1% |
須臾
しゅゆ
(正解率 44%)「すゆ」とも。短い時間のこと。須は常用漢字に採用。仏教で、一昼夜の30分の1の時間。数の単位としては1000兆分の1。国際的な単位としてはナノ(10億分の1)、ピコ(1兆分の1)よりも小さいフェムトに相当する。フェムトという言葉は大震災の復旧で携帯電話を無料で貸し出すサービスのエリア「フェムトセル」(小型携帯電話基地局)として活躍している。
(2011年04月14日)
選択肢と割合
しゅこう | 20% |
しゅゆ | 44% |
すみ | 37% |
一刹那
いっせつな
(正解率 86%)極めて短い時間のこと。刹(サツ、セツ)も那(ナ)も常用漢字になった。一説に、指をひとはじきする間に65刹那あるといわれる。単位としては100京分の1。極小の漢字としては、まだまだ下には下があって、六徳(りっとく)、空虚と続き、清浄が最小とされる。これは小数点以下0が20個続いて1と書いた数。刹那の先に「何も見えない空虚があり、一番小さくなると、清浄、清らかになってしまう、という発想はとても面白い」(宇宙物理学専攻の佐治晴夫・鈴鹿短大学長)。
(2011年04月15日)
選択肢と割合
いっさつな | 9% |
いっせつな | 86% |
いちりな | 5% |