「ご結婚される」のような「ご○○される」という言い方は、敬語として不適切とされています。「ご」をつけず「結婚される」にするか、「ご」を使う場合は「ご結婚なさる」などの形がよいでしょう。
「ご○○される」(または「お○○される」)にはなぜ問題があるのか。
「ご○○する」「お○○する」という言い方が「ご説明する」「お話しする」などのように使う謙譲表現の形であるためといわれています。
そこに、例えば「結婚する」「出席する」のような、敬意を表す相手の動作を入れて、尊敬の助動詞「れる」をつなげるのは、違和感があるというわけです。
三省堂国語辞典7版では「ご退職される」を「あやまり」と例示しています。
また、明鏡国語辞典2版の「される」の項には「注意」があり、「ご説明される」「お話しされる」を例に挙げて、〈助詞「を」を入れたり、「お[ご]…になる」る、「お[ご]…なさる」を使うのが適切〉としています。