今年もこの直しをする季節になりました。「旧盆送り火の8月16日」という表現。「旧盆」を8月15日前後と捉える人もいますが、本来旧盆は「旧暦のお盆」であり、この時期とは限りません。この原稿では単に「8月16日」としました。
ちなみに今年2025年の場合、元々お盆の仏事が行われた旧暦7月15日は新暦では9月6日に当たり、「旧盆」はこの時期になります。
毎日新聞の地域面に日々の暦が載っています。24年(去年)の8月15日の暦を見ると旧暦は「7月12日」、23年(おととし)の8月15日は「6月29日」でした。同じ日付でも年によって旧暦での日は全く違います。
また、24年の4月8日は旧暦の「2月30日」。旧暦では、現在の暦にはない日付も現れます。
2017年もやはり「旧盆」を直しました。この1行だけで「ああ、『月遅れの盆』のことね」と分かる方もいらっしゃるでしょうが、説明します。「8月中旬の旧盆のころ」という原稿が出てきました。「旧盆」は毎年のように直す言葉です。「毎日新...