落ち着いて読めば何てことはないただの脱字。しかし時間に追われながら読んでいると、普段は気付くことでもなかなか難しくなります。特に行替わりの脱字には要注意。「人間の目は縦の動きに弱い」とは某ベテラン校閲記者の言葉です。
目だけで原稿を追っていると、目で見た文字を脳が勝手に補完して誤字や脱字を読み飛ばしてしまう、なんてことが起こったりします。心の中で音読するなどして、一字一句丁寧に確認したいところです。
今回の場合、「窺(うかが)う」が常用漢字ではなく新聞では平仮名で表記するので、それを直そうとした時に打ち間違えたのかもしれません。少々「うが」ち過ぎたでしょうか。