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校閲の「いい仕事」の裏側を紹介する「校閲グッジョブ!」。今回はいくら完璧に原稿を直しても、それだけでは終わらない校閲の苦労をご紹介します。
校閲にはいくつかの「段階」があります。もちろん新聞社や出版社、それぞれの会社によっても流れは異なると思いますが、毎日新聞の場合、記者が書いた原稿が出てきたらまず「初校」の目が入ります。その次に別の人が「再校」して、問題ない原稿は「校了」されます。校了された原稿は「いつでも使える状態」であり、そのままウェブに流れたりします。
校閲としてはまずこの「校了」を目指します。通称「赤本」と呼ばれる「毎日新聞用語集」(有料会員の方はこちらから読めます)の規則から外れていないか、誤字脱字はないか、事実関係は合っているか――。時間の許す限りチェックします。
さてそうして苦労して校了した原稿。しかし、ここまでは「第1段階」に過ぎません。次の例を見てください。
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