質問は、年替わりと年度替わりに関わるものでした。
年度替わり、9割超が意識
現時点で使う「今年度」はどっち? |
2017年度 93.9% |
2018年度 6.1% |
9割を超す人が、まだ2017年度であると回答しました。アンケートへの回答から見ることができる解説でも書きましたが、日本では通常4月が年度替わりですから、そのことが意識されているのでしょう。
ただし、このように二者択一で質問すると皆さん身構えてしまい、「うっかり」が起こりにくくなるだろうと想像します。何かの都合で「昨年度」やら「今年度」やらを使うようなことがあったとしても、ご注意されますように。
なお、校閲グループのツイッターで4月始まりではない年度もあるという指摘を受けました。おっしゃる通りで、ツイッターで挙げられていた「冷凍年度」は10月始まりですが、現在はあまり使われていないようです。
新聞で使われることがあるものとしては「米穀年度」(11月始まり、現在は2018米穀年度)、「酒造年度」(7月始まり、現在は2017酒造年度)などがあります。
(2018年02月04日)
質問に際して
官公庁やほとんどの学校が4月に新年度を迎えるため、年度替わりは4月と考えるのが普通です。従って、2017年4月に始まった「2017年度」が、1月の現時点においても「今年度」と理解されます。とはいえ、18年度と紛らわしいことも事実なので、紙面では誤解を避けるため「17年度」などと直すこともあります。
(2018年01月19日)