足を「のばす」。屈伸の時のように実際に足を「まっすぐにする」場合は「伸ばす」ですが、「そこまで行く」という意味なら「延ばす」。「伸」と「延」は使い分けに迷うときも少なくありません。
例えば、行列は「延びる」。
「伸びる」は、縮むの対語で、「延びる」は延長、広がる、時間を引き延ばす、遅れるなどの意味で使い分けます。
決めかねるケースは仮名書きでよいことにしています。
使い分け
のばす・のびる・のべる
伸〔縮の対語。背のびする、まっすぐになる〕
売り上げが伸びる、絵の具・クリームを伸ばす、学力が伸びる、髪を伸ばす、記録を伸ばす、草木が伸びる、ぐったり伸びる、経済の伸び率、才能を伸ばす、差し伸べる、身長が伸びる、救いの手を伸べる、勢力を伸ばす、捜査の手が伸びる、手足を伸ばす、手を伸べて助け起こす、伸びたそば、伸び縮み、伸び悩み、伸び伸びと育つ、日脚が伸びる、飛距離を伸ばす
延〔延長。広がる、時間を引きのばす、遅れる〕
落ち延びる、開会を延ばす、会期が延びる、行列が延びる、航空路が延びる、出発を延ばす、寿命が延びる、地下鉄が郊外に延びる、手延べそうめん、遠くまで足を延ばす、日限が延びる、延び延びになる、延べ板、延べ金、延べ人員、延べ坪、延べ払い、延べ棒、梅雨前線が延びる、間延び、麺棒で延ばす
(注)使い分けに迷う場合は仮名書き