「憂う」は文語の動詞で「声」にかかる連体形は「憂うる」となります。「憂う声」と書かれるのをよく見ますが、文法的には適切とはいえないため、「憂うる声」か、口語形の「憂える声」としています。
終止形の場合は「憂う」で誤りではありませんが、文語形なので、通常の文章の中ではなるべく口語形の「憂える」を使います。連用形なら「憂いた、憂いて」ではなく「憂えた、憂えて」などになります。
直したい表現
(政治を)憂う声
→政治を憂うる声、政治を憂える声
「憂う」(文語)は下二段・上二段活用で、「声」にかかる連体形はともに「憂うる」となる。口語「憂える」(下一段)の連体形は「憂える」となる
読者のみなさんにお聞きしたところでは、「憂う声」が多数でした。