地下鉄サリン事件から30年。毎日小学生新聞で当時の写真を入れたのですが、「聖路加国際病院」の「路」の振り仮名を「ろ」から「る」に直しました。医者とされる新約聖書の人物「ルカ」が基になっていますので、「るか」が正式な読み方です。
英語表記はSt.Luke’s International Hospitalですが、バス停のローマ字には「Seiruka」とあります。
なぜルカが路加の字になったのか不思議ですよね。「日本キリスト教歴史大事典」(1988年、教文館)によると、1855年、ベッテルハイムというイギリス海軍琉球伝道会宣教師により著された琉球語訳が「路加伝福音書」でした。「内題」は「ロカノヨロコビタヨリ ツタイノシヨモツ」となっていたそうで、当時から「ロカ」という読み方はあったと思われます。
今では放送でも、例えば名誉院長の日野原重明さんが亡くなったとき、テレビニュースでは各局おおむね「せいるか」と言っていたと、読売テレビの道浦俊彦さんが報告していました。