読めますか? テーマは〈書体〉です。
目次
明朝体
みんちょうたい
(正解率 89%)書籍などの印刷物で広く用いられている書体。漢字の縦線が太く、横線が細い。また横線の右端に「ウロコ」と呼ばれる▲の形がある。毎日新聞の紙面でも見出しや写真説明以外は基本的に明朝体だ。きょうは文字・活字文化の日で、きょうから読書週間。
(2014年10月27日)
選択肢と回答割合
みょうちょうたい | 11% |
みんちょうたい | 89% |
めいちょうたい | 1% |
飛白体
ひはくたい
(正解率 49%)漢字の書体の一つ。はけで書いた、かすれのある字。日本では空海の装飾性豊かな書が知られる。筆画のあいだに鳥や獣の略画を入れるという奇抜なこともやった(司馬遼太郎「空海の風景」)。今年は空海の四国霊場開創1200年。
(2014年10月28日)
選択肢と回答割合
かすれたい | 15% |
ひはくたい | 49% |
ひびゃくたい | 36% |
大字の壱
だいじのいち
(正解率 45%)大字とは一、二、三などの数字に代わり書かれる壱、弐、参などの字。後で金額などを改ざんされるのを防ぐために用いる。なお1万円札にある「壱万円」などの字は隷書(れいしょ)体という書体だ。
(2014年10月29日)
選択肢と回答割合
おおじのいち | 26% |
たいじのいち | 29% |
だいじのいち | 45% |
篆書体
てんしょたい
(正解率 86%)隷書や楷書の基になった書体。日銀発行のお札の表(肖像のある方)に、赤い○の中に赤字で「総裁之印(そうさいのいん)」と印刷されているのが篆書体。他に印鑑などで使われている。
(2014年10月30日)
選択肢と回答割合
ごうしょたい | 4% |
ぞうしょたい | 9% |
てんしょたい | 86% |
籀文
ちゅうぶん
(正解率 30%)篆書の一種で、現在の一般的な篆書である小篆に対し大篆ともいう。史籀という人がつくったとされる。毎日新聞の前身、東京日日新聞の創刊時(1872年)の題字の「日日」は「□の中に鳥」「□の中に正」という字になっている。これが籀文。
(2014年10月31日)
選択肢と回答割合
かんぶん | 8% |
ちゅうぶん | 30% |
りゅうぶん | 62% |
◇結果とテーマの解説
(2014年11月09日)
始皇帝の統一した文字は篆書と呼ばれ、現在私たちが書いている書体も、篆書から発展したのである。篆書には大篆と小篆がある。大篆は周の宣王のとき、史籀(しちゅう)が作ったとされ、籀書、籀文とも呼ばれる。これに対して始皇帝の宰相で、焚書坑儒(ふんしょこうじゅ)を実行した李斯(りし)の創始といわれるのが小篆であり、篆書といえば特に小篆を指すことが多い
どんな文字か、今すぐ知りたいという方は、財布から一万円札を取り出していただきたい