*‥‥……‥‥*‥‥……‥‥*‥‥……‥‥*‥‥…vol.16 *2023.5.16*
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こんにちは! 毎日新聞校閲センターです。

毎日ことばplusの会員の方へ、サイトの注目コンテンツや校閲記者の気になる出来事などを週1回お送りします。

動画「校閲力講座」リリース

5月16日、毎日新聞校閲センターは「校閲力講座」をスタートさせました。

校正・校閲の仕事をしている方のみならず、編集や翻訳に携わる方、校閲に興味を持つ方、日本語、ことばに関心の高い方――に毎日新聞の校閲の長い歴史の中で培ってきた校閲のノウハウ、校閲のこころを共有できる機会にしたいと考えています。日々の経験の中からお伝えしたいことを20回の動画に構成し、現役校閲記者が語ります。

今回は入門編で、動画20本を2000円(税込み)でご購入・ご視聴していただくという形です。このメールマガジンを受け取っている方は会員ですので
校閲力講座・入門編
からすぐにお申し込みができます。

購入期限も視聴期限もありません。

こちらのサイト
校閲力講座・入門編をリリースしました!
には、20回のカリキュラムやサンプル動画がありますので、ご参照ください。

今後、入門編の次のステップとして実践的な「基礎編」も制作・リリースの予定です。

毎日ことばplusがお送りする「校閲力講座」をよろしくお願いいたします。

 

最近の直しから

5月19日から主要7カ国首脳会議(G7広島サミット)が始まりますね。

先週はサミットの書き方について( )の位置を変える直しをお見せしましたが、「会談」を「会議」に直すこともよくあります。

こちらは「会合」を「会議」にしました。本文は「会議」になっていますね。

毎日新聞の書き分けによる直しです。

今回のサミットは「首脳会議」ですが、関連して開かれる閣僚の集まりについては「教育相会合」「保健相会合」などと「会合」を使っています。しかし、「財務相・中央銀行総裁会議」については、今回はサミットに合わせて日本で開かれたものの、もともとサミットと別に存在していた会議なので「会合」でなく「会議」と書いています。以前は「G7」といえば、7カ国の財務相・中央銀行総裁会議を指していました。

「会談」は多くの人が集まるというよりは差し向かいで2人か3人、4人までが限界のように思います。

国語辞典を引いても「会議」「会合」「会談」の違いがわかりにくいので、類語辞典を見てみました。
「類語大辞典」には
会合……あらかじめ時間を決めて、集まって話し合うこと。
会議……たくさんの人が集まって議論し合うこと。
会談……当事者同士が集まって互いに意見を交換すること。

ちょっと古いのですが、「類義語辞典」(1972年)は「『会議』は三人以上のときにいうのがふつう」と人数に言及していました。

類語辞典でもあまりはっきりしませんでしたが、読売テレビの道浦俊彦さんがネット記事で明快に書いてくださっていました。
https://www.ytv.co.jp/michiura_time/contents/202205/bggx9ex8hrrth72f.html

 

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