*‥‥……‥‥*‥‥……‥‥*‥‥……‥‥*‥‥…vol.110 *2025.3.25*
毎日ことばplusメールマガジン
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こんにちは。毎日新聞校閲センターです。

毎日ことばplusの会員の方へ、校閲記者の気になる出来事やサイトの注目コンテンツなどを週1回お送りします。

日国シンポに行ってきた

3月21日、「日国 春の辞典シンポジウム」が開かれました。昨年、改訂作業を始めることが発表された日本国語大辞典(日国)を中心に、人工知能(AI)やデジタルトランスフォーメーション(DX)と国語辞典とのかかわりがテーマ。司会は明日のイベント「ことば茶話」にも出演する見坊行徳さん!ということで、イベントを運営する校閲センター部員5人で見に行きました。定員100人のところを60席増やしてもいっぱいになった会場には、辞書関係者や他社の校閲記者ら筆者の知り合いが多数いました。

登壇者は国立国語研究所准教授で「ことば茶話」第5回をはじめ毎日ことばplusにたびたび登場している柏野和佳子さん、日国3版編集委員である金水敏さんと近藤泰弘さん、文字情報技術促進協議会会長の小林龍生さん、それに作家で言語学者の川添愛さん――という豪華な顔ぶれ。2時間があっという間でした。

AIやDXが国語辞典編集にどうかかわるかといった話がさまざまに語られる中で、個人的にAIなどを縁遠く感じる筆者にも、この時代だからこそ、日国が3版へ向けて走り出せたのだということは納得できました。

事前に寄せられた質問に「辞書を楽しもうといった文化についてどう考えるか」というものがありました。それは見坊さんの得意とするところ。「国語辞典ナイト」での「日国年号でドン!」というゲームを紹介しました。初出の年がわかる用例の豊富な日国が生かされるゲームです。金水さんは「日本語は同じ単語を何種類もの表記で書けるし、キラキラネームも言葉の多様性を映している。だから辞書はエンターテインメントになりうる」と話しました。

あす「ことば茶話」!

有料会員登録をすれば見られるオンラインイベント「ことば茶話」第10回はいよいよ明日3月26日(水)19時からです。

いずれも辞書マニアで校閲者の見坊行徳さんと稲川智樹さんに対談していただきます。辞書好きが集うイベント「国語辞典ナイト」のレギュラーメンバーで、毎日ことばplusにもたびたび登場しているお二人。校閲者としての辞書の読み方、辞書への愛、辞書の遊び方などをざっくばらんに話していただきます。

今回はお二人の出題するクイズに挑戦しながら辞書を楽しむ!企画もありますので、リアルタイム視聴がお勧めです。

質問もまだ間に合います。お二人に聞いてみたいことなど、こちらのフォームからお気軽にお寄せください。

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