*‥‥……‥‥*‥‥……‥‥*‥‥……‥‥*‥‥…vol.19 *2023.6.6*
毎日ことばplusメールマガジン
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こんにちは! 毎日新聞校閲センターです。
毎日ことばplusの会員の方へ、サイトの注目コンテンツや校閲記者の気になる出来事などを週1回お送りします。
毎日新聞は2014年に「毎日メディアカフェ」を創設しました。記者と読者、市民の交流の場を目指し、さまざまなイベントを参加無料で開催してきました。
その一環として15年3月26日には「校閲記者報告会」がありました。ドラマ「校閲ガール」が放送される1年半前のことで、「校閲」が一般に知られていないころです。「校閲記者たちの姿を知ってもらいたい」と平山泉記者に依頼したメディアカフェの斗ケ沢秀俊さんも「どれだけ参加者が集まるか半信半疑だった」そうです。しかし、告知すると会場を変更せざるを得なくなるほど多数の申し込みがありました。当日は校閲という仕事の説明をし、ダミーの刷りを使って「体験」もしてもらいました。「報告会」ではありましたが、フリーランスの校正・校閲者の方々とお話しすることもできました。
徹底して調べること ―「校閲記者の仕事」① – 毎日ことばplus
約1000回もイベントを開いてきた毎日メディアカフェは今年3月末で活動を終えました。今振り返ると、あのとき「校閲記者報告会」を開いて手応えを得たこと、校正・校閲者の方々と出会い、そうした人たちをつなぐような場をつくりたいと考えたことが、現在の「毎日ことばplus」などの活動の出発点になったように思います。
いずれも、最近というか、今年の春の原稿です。用字用語直しや変換ミスなどではありませんが、あれ?と手が止まりました。
上は「意思にそぐわないよう」というところにひっかかりました。「そぐう」は「似合う」「つりあう」「沿う」といった意味ですから、意思にそぐわないようにすると、意思に背いてしまいそうです。そうか、「意思に背かないよう」と言いたかったのかな、それとも……と出稿部と相談した結果「意思に沿うよう」と直すことになりました。
下はレバノンでサマータイム(夏時間)移行日を巡って政府の方針が二転三転した混乱について住民が嘆いているところです。「取り戻す」は「何かの事情で失われていたそのもの本来のあり方を、努力することによって再現させる」(新明解国語辞典)という意味なので「自分の手で」という感じがします。ところがここは政府にどうにかしてくれよと言いたい場面のようですから合わない気がします。出稿部と相談して「私たちの生活を返してほしい」と直しました。
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